右折と直進の事故で死亡事故の事例

幹線道路を進行し右折したが,直進してくる自動二輪車を発見していた者の,自車が先に右折完了すると軽信して,右折したところ,自動二輪車と衝突し,同二輪車運転中の被害者を死亡させた事例

相続人からの請求で,交渉のみで終了した事案です。

コメント

刑事事件の記録を取り寄せたところ,死亡事故であるにもかかわらず,罰金刑で終了していました。
被害者のご家族はこの点についても納得がいかれていないようでした。
 
刑事記録で,被害車両の速度が約70ないし80キロとされていたため,右折と直進の事故類型(基本割合が2対8)よりも,被害者に不利に働く事案です(但し,保険会社の提案は2割の減額でした)。
 
保険会社の対応のまずさもあって,保険会社に対する不満もおありのようでした。
 
最終的には,保険会社に上積みを行わせ,保険会社の提案金額の過失相殺がない金額と同程度までに持っていくことができました(最初の保険会社の積算自体が過小に積算され慰謝料が不当に少なかったためでもありますが)。

訴訟前の保険会社の提示額は,3808万円ですが,和解額は4663万円でした(855万円のアップです)。
ただし,訴訟前の和解では,弁護士費用や遅延損害金を上乗せできないので,早期に解決する以外のメリットはないように思います。

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部位 事例内容
頭部 後遺障害1級に相当する脳挫傷等の障害を負った事例 和解額が1億2880万円から2億円に増額した事例(7,120万円のUP)
頸部捻挫の障害を負った事例(後遺症なし) 和解額が236万円から350万円に増額した事例(114万円のUP)
外傷性頚部症候群等の傷害で保険会社提示額が50万円から90万円に増額した事例(40万円のUP)
脊髄 中心性脊髄損傷の障害を負った事例(後遺症なし) 和解額122万円が150万円に増額した事例(27万円のUP)
関節脱臼骨折,骨盤骨折等の障害を負った事例(後遺障害10級) 和解額1,085万円が1,900万円に増額した事例(815万円のUP)
上腕骨骨幹部骨折,橈骨神経麻痺の障害を負った事例(併合11級) 和解額830万円が1,900万円に増額した事例(1,070万円UP)

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